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旅順―日露決戦の分水嶺

旅順―日露決戦の分水嶺

人気ランキング : 601597位
定価 : \580
販売元 : PHP研究所
発売日 : 2001/03/01

価格 商品名 納期
\0 旅順―日露決戦の分水嶺

著者は軍人であって人事課長ではない。

柘植氏らしく解りやすくテンポの良い文章で読みやすい。 戦術的解釈にはいつもながら感心させられる。 しかし人物評は偏見が強すぎる。
単調な正面攻撃を3度も繰り返した乃木大将は非難されても仕方ない。しかし第一回正面総攻撃は陸軍首脳のほぼ全員が賛成していたし、第二回攻撃でも側面の203高地攻撃を強く主張した参謀次長長岡少将の意見をこともあろうに名将の大山元帥と児玉大将が却下しているのである。
待ったなしの戦闘や災害では細部にこだわらず大胆に決断を下すべきであるが政治や外交や執筆ではじっくり調べて公平な結論を出して欲しいと思う。

「私はロシア軍がヴィソーカヤ山と呼んだ二〇三高地の下に立ち、頂上を見上げたとき愕然としたものである。そこには二つの適度に距離を隔てた頂上があり、中央がはっきりした鞍部となっていて、守備側は、それぞれ相互支援が可能なのだ。あの児玉源太郎が陣頭指揮しても、かなりの苦戦を強いられたのは少しも不思議ではないと思われた。私は、この古戦場を訪れて、過去に経験したことのない印象を抱く。それはこれまでフィールドワークしてきた、200以上の古戦場では感じなかった、背筋の震えてくるような強い感激であった」――と、著者は、まえがきに書く。堅固な堡塁に強大な兵力、名実ともに「東洋一の要塞」である旅順。乃木希典率いる日本軍は、奮闘空しく、何度もはね返される。累々たる死傷者、苦悩する司令部……。一方、ロシア軍側でも、予想を上回る日本兵の勇戦に、緊張を募らせていた。日露戦争の勝敗を決めたと言われる激戦の全容を描く歴史小説。
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